Model Usage Skill - CodexBarによるAIモデル利用コストの分析機能
Clawdbot向けModel Usage Skillを利用して、CodexBarのローカルログからモデル別のAPI利用コストを集計・分析する方法を解説します。
Model Usage Skill - CodexBarによるAIモデル利用コストの分析機能
AIモデルのAPI利用料金は、使用するモデル、トークン数、リクエスト頻度によって大きく変動する。複数のモデルを併用している場合、どのモデルに最もコストがかかっているかを把握することは、予算管理とコスト最適化において重要である。
Clawdbot向けModel Usage Skillは、CodexBar CLIツールのローカルコストログを解析し、モデル別のAPI利用コストを集計する機能を提供する。本記事では、その技術仕様、実装方法、実用例について解説する。
選定基準
本記事の執筆にあたり、以下の基準でSkillを評価した。
- CodexBar CLIのコストログ形式(JSON)の仕様確認
- Pythonスクリプトによるデータ解析手法の検証
- 実際のコスト管理業務における実用性
技術的仕様
システム要件
Model Usage Skillは以下の環境で動作する。
- 対応OS: macOS(今後Linuxサポート予定)
- 必須コマンド:
codexbar(CodexBar CLI) - 必須環境: Python 3.x、
jq(JSON処理)
インストール方法
CodexBarは、Homebrewを使用してインストールする。
brew install --cask steipete/tap/codexbar
インストール後、codexbar コマンドがパスに追加される。
対応プロバイダー
Model Usage Skillは、以下のAIプロバイダーに対応している。
- Codex: OpenAIのCodexモデル(GPT-4、GPT-5.2-codex等)
- Claude: AnthropicのClaudeモデル(Claude 3.5 Sonnet、Opus 4.6等)
主要機能
基本的な使用方法
最新のモデル使用状況を確認する場合、以下のコマンドを実行する。
python {baseDir}/scripts/model_usage.py --provider codex --mode current
このコマンドは、CodexBarのローカルログから最新の日次データを取得し、最もコストが高いモデルの情報を表示する。
全モデルの集計
すべてのモデルの利用コストを集計する場合、以下のように実行する。
python {baseDir}/scripts/model_usage.py --provider codex --mode all
JSON形式での出力
構造化されたデータとして扱う場合、JSON形式での出力が可能。
python {baseDir}/scripts/model_usage.py --provider claude --mode all --format json --pretty
ファイル入力
事前に取得したコストログファイルを解析する場合。
codexbar cost --provider codex --format json > /tmp/cost.json
python {baseDir}/scripts/model_usage.py --input /tmp/cost.json --mode all
標準入力からの読み取り
パイプを使用してデータを渡すことも可能。
cat /tmp/cost.json | python {baseDir}/scripts/model_usage.py --input - --mode current
カレントモデルの判定ロジック
Model Usage Skillは、「カレントモデル」(現在最も使用されているモデル)を以下のロジックで判定する。
- 最新の日次ログから
modelBreakdownsフィールドを取得 - コストが最も高いモデルを選択
modelBreakdownsが存在しない場合、modelsUsedの最後のエントリーをフォールバック- 特定のモデルを指定する場合、
--model <name>オプションで上書き可能
実装例
例1: 日次コストレポートの自動生成
#!/bin/bash
# 毎日午前0時にコストレポートを生成(cronジョブとして実行)
REPORT_DIR="/var/log/ai-cost-reports"
DATE=$(date +%Y-%m-%d)
mkdir -p "$REPORT_DIR"
python /path/to/model_usage.py --provider codex --mode all --format json --pretty \
> "$REPORT_DIR/codex-$DATE.json"
python /path/to/model_usage.py --provider claude --mode all --format json --pretty \
> "$REPORT_DIR/claude-$DATE.json"
echo "Cost reports generated for $DATE"
例2: 特定モデルのコスト推移を追跡
#!/bin/bash
# gpt-5.2-codexの月次コスト推移を抽出
MODEL="gpt-5.2-codex"
OUTPUT_FILE="/tmp/gpt52-cost-trend.csv"
echo "Date,Cost" > "$OUTPUT_FILE"
for day in {01..31}; do
date="2026-02-$day"
cost=$(codexbar cost --provider codex --format json | \
jq -r --arg date "$date" --arg model "$MODEL" \
'.[] | select(.date == $date) | .modelBreakdowns[$model] // 0')
if [ -n "$cost" ]; then
echo "$date,$cost" >> "$OUTPUT_FILE"
fi
done
echo "Cost trend saved to $OUTPUT_FILE"
例3: コスト閾値アラート
#!/bin/bash
# 日次コストが閾値を超えた場合に通知
THRESHOLD=50.00 # USD
CURRENT_COST=$(python /path/to/model_usage.py --provider codex --mode current --format json | \
jq -r '.cost')
if (( $(echo "$CURRENT_COST > $THRESHOLD" | bc -l) )); then
echo "Warning: Daily cost exceeded threshold ($CURRENT_COST > $THRESHOLD)"
# 通知を送信(例: imsg、メール等)
imsg send --to "+14155551212" --text "AI cost alert: \$$CURRENT_COST today"
fi
例4: 複数プロバイダーのコスト比較
#!/bin/bash
# CodexとClaudeの総コストを比較
CODEX_TOTAL=$(python /path/to/model_usage.py --provider codex --mode all --format json | \
jq '[.[].cost] | add')
CLAUDE_TOTAL=$(python /path/to/model_usage.py --provider claude --mode all --format json | \
jq '[.[].cost] | add')
echo "Total cost comparison:"
echo "Codex: \$$CODEX_TOTAL"
echo "Claude: \$$CLAUDE_TOTAL"
TOTAL=$(echo "$CODEX_TOTAL + $CLAUDE_TOTAL" | bc)
echo "Combined: \$$TOTAL"
例5: 週次コストレポートのメール送信
#!/bin/bash
# 毎週月曜日に先週のコスト集計をメール送信
WEEK=$(date -v-7d +%Y-W%V)
REPORT_FILE="/tmp/weekly-cost-report.txt"
echo "AI Cost Report - Week $WEEK" > "$REPORT_FILE"
echo "==============================" >> "$REPORT_FILE"
echo "" >> "$REPORT_FILE"
echo "Codex Models:" >> "$REPORT_FILE"
python /path/to/model_usage.py --provider codex --mode all >> "$REPORT_FILE"
echo "" >> "$REPORT_FILE"
echo "Claude Models:" >> "$REPORT_FILE"
python /path/to/model_usage.py --provider claude --mode all >> "$REPORT_FILE"
# メール送信(例: mailコマンド)
mail -s "Weekly AI Cost Report - $WEEK" admin@example.com < "$REPORT_FILE"
ユースケース
予算管理とコスト最適化
複数のAIモデルを使用している組織において、どのモデルにコストが集中しているかを把握し、予算配分や利用計画を最適化する用途。
モデル選択の意思決定支援
同等の機能を提供する複数のモデル(例: GPT-4 vs Claude Opus 4.6)のコスト比較を行い、費用対効果の高いモデルを選定する用途。
異常検知とアラート
通常の使用パターンと比較して、コストが急増した場合に自動的に通知する仕組みの構築。意図しないAPI呼び出しやループ処理によるコスト増加を早期に発見できる。
チーム別・プロジェクト別のコスト集計
開発チームやプロジェクト単位でCodexBarのログを分離している場合、それぞれの利用コストを個別に集計し、課金管理に活用する用途。
制限事項・セキュリティ考慮事項
macOS専用(現時点)
現在、CodexBar CLIはmacOS向けに提供されており、Linux版のインストール手順は公式ドキュメント化されていない。今後のアップデートでLinux対応が予定されている。
ローカルログへの依存
Model Usage Skillは、CodexBarがローカルに保存するコストログに依存している。ログファイルが削除または破損した場合、過去のデータを取得できない。
トークン数の非対応
CodexBarのコストログには、モデル別のコスト情報は含まれているが、トークン数の詳細な内訳は記録されていない。トークンレベルの分析が必要な場合、各プロバイダーのAPIダッシュボードを参照する必要がある。
データの正確性
コストデータは、CodexBarがAPIレスポンスから収集した情報に基づく。プロバイダー側の料金体系変更やAPI仕様変更により、実際の請求額と若干の差異が生じる可能性がある。
複数デバイスの統合
CodexBarのログはデバイスごとに独立して記録される。複数のMacを使用している場合、手動でログファイルを統合する必要がある。
参考リンク
- CodexBar公式サイト: https://codexbar.com
- Homebrew: https://brew.sh
- OpenAI API Pricing: https://openai.com/pricing
- Anthropic Claude Pricing: https://www.anthropic.com/pricing
- jqマニュアル: https://stedolan.github.io/jq/manual/
本記事の情報は2026年2月15日時点のものです。各サービスの機能や料金は変更される可能性があります。最新情報は各公式サイトをご確認ください。
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