Cursor 2.5リリース - プラグインマーケットプレイス、サンドボックスネットワーク制御、非同期サブエージェント
Cursorがバージョン2.5をリリース。プラグインマーケットプレイスによる機能拡張、サンドボックス環境のネットワークアクセス制御、非同期サブエージェントによる並列処理を実装。
Cursorはバージョン2.5をリリースし、プラグインによる機能拡張、サンドボックス環境のセキュリティ強化、エージェント機能の性能向上を実現した。
プラグインマーケットプレイス
新設されたCursorマーケットプレイスでは、スキル、サブエージェント、MCPサーバー、フック、ルールをパッケージ化したプラグインをインストールできる。
初期パートナーにはAmplitude、AWS、Figma、Linear、Stripeなどが参加。デザイン、データベース、決済、分析、デプロイメントといった幅広いワークフローに対応したプラグインが提供される。
プラグインはcursor.com/marketplaceで検索するか、エディタ内で/add-pluginコマンドを使用してインストールできる。
詳細は公式ブログの発表記事で確認できる。
サンドボックスネットワークアクセス制御
サンドボックス環境に、きめ細かなネットワークアクセス制御機能が追加された。ディレクトリやファイルへのアクセス制御に加え、エージェントがサンドボックス内のコマンド実行時にアクセス可能なドメインを厳密に定義できる。
制御レベルは以下の3段階:
- ユーザー設定のみ:
sandbox.jsonで定義されたドメインに制限 - ユーザー設定+デフォルト: ユーザーの許可リストとCursor組み込みのデフォルトに制限
- すべて許可: サンドボックス内で無制限のネットワークアクセス
Enterpriseプランの管理者は、管理ダッシュボードから組織全体に適用されるネットワーク許可リストと拒否リストを設定できる。これにより、すべてのエージェントサンドボックスセッションに組織のエグレスポリシーが適用される。
非同期サブエージェント
従来、すべてのサブエージェントは同期的に実行され、完了まで親エージェントがブロックされていた。バージョン2.5では、サブエージェントが非同期で実行可能になり、親エージェントはサブエージェントの実行中も作業を継続できる。
サブエージェントは独自のサブエージェントを生成できるようになり、協調作業のツリーを形成する。これにより、Cursorは複数ファイルにまたがる機能実装、大規模なリファクタリング、困難なバグ修正といったより大きなタスクに対応できる。
前回のリリース以降、サブエージェントのパフォーマンスも改善された。レイテンシの低減、ストリーミングフィードバックの向上、並列実行の応答性向上が実現されている。
技術的背景
AIコーディングアシスタント市場では、単独のエージェントからマルチエージェントシステムへのシフトが進んでいる。並列処理と専門化されたサブエージェントの組み合わせは、複雑なコーディングタスクを効率的に処理するための有力なアプローチとして注目されている。
サンドボックス環境のネットワーク制御は、AIエージェントの自律性とセキュリティのバランスを取る上で重要な機能である。特にエンタープライズ環境では、AIエージェントによる外部通信の制御が、ゼロトラストセキュリティ戦略の一環として求められている。
詳細情報
詳細は公式のチェンジログで確認できる。
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