2026年、デザイナー向けAIツール比較。画像生成、UI/UXデザイン、動画編集を支援する主要サービス
2026年2月時点でデザイン業務を支援するAIツールを比較。Midjourney、DALL-E、Figma AI、Adobe Firefly等の機能、料金、商用利用規定を解説。
2026年、デザイナー向けAIツール比較。画像生成、UI/UXデザイン、動画編集を支援する主要サービス
2026年現在、デザイン業務における生成AIツールの利用が標準化しつつある。Adobe Creative Cloud、Figma、Canvaなど主要デザインツールは自社AI機能を統合し、Midjourney、DALL-E 3、Stable Diffusionなどの専門的画像生成AIも広く活用されている。
UX/UI Designerの業界調査(2025年実施)によれば、約70%以上のデザイナーが何らかのAIツールを業務に活用しており、特にアイデア出し、プロトタイピング、画像素材生成での利用が顕著とされる。
本記事では、2026年2月時点でデザイナー向けに提供されている主要AIツール6選を、機能、料金、商用利用規定の観点から比較する。
比較基準
- 主な用途: 画像生成、UI/UXデザイン、動画編集、3Dモデリング等
- 料金体系: 無料プラン、サブスクリプション、クレジット制等
- 商用利用規定: 生成物の著作権、商用利用の可否
- 統合: 既存デザインツール(Adobe、Figma等)との連携
- 品質・スタイル: 写実性、イラスト、3D等のスタイル対応
1. Midjourney - 最高品質のAI画像生成
提供元: Midjourney, Inc.
主な用途: コンセプトアート、イラスト、フォトリアリスティック画像生成
料金:
- Basic: $10/月(約200枚生成)
- Standard: $30/月(約900枚生成、高速モード15時間)
- Pro: $60/月(約1,800枚生成、高速モード30時間)
- Mega: $120/月(約3,600枚生成、高速モード60時間)
概要
Midjourneyは2022年のベータリリース以来、プロフェッショナルデザイナー、イラストレーター、コンセプトアーティストの間で最も広く利用されている画像生成AIツールとなっている。最新のV7モデル(2026年1月リリース)は、写実性、構図、細部表現で業界トップクラスの品質を示している。
主な機能
- プロンプトからの高品質画像生成
- スタイル多様性(写実、イラスト、3D、水彩、油絵等)
- バリエーション生成(1つの画像から複数のバージョン作成)
- アップスケール(高解像度化)
- Blend(複数画像の合成)
- Describe(画像からプロンプト生成)
商用利用規定
- Proプラン以上: 商用利用可能、生成物の著作権はユーザーに帰属
- BasicまたはStandardプラン: 年間売上$1,000,000以下の企業・個人のみ商用利用可能
- 年間売上$1,000,000以上: Proプラン以上が必要
統合
- Discord経由での利用(ブラウザ版も2026年から提供開始)
- APIは限定的に提供(エンタープライズ契約のみ)
制限事項
- 月間生成枚数上限あり(プランにより異なる)
- Discord依存(ただし2026年からWebインターフェース提供)
- API公開なし(エンタープライズのみ)
2. Adobe Firefly - Adobe Creative Cloudとの完全統合
提供元: Adobe
主な用途: Photoshop、Illustrator、Express等での画像生成・編集支援
料金:
- 無料: 月25クレジット
- Premium: $4.99/月(月100クレジット)
- Creative Cloud統合: Photoshop、Illustrator等のサブスクリプションに含まれる(月間1,000生成クレジット)
URL: https://firefly.adobe.com/
概要
Adobe Fireflyは、2023年3月の発表以来、Adobe Creative Cloud全体に統合されたAI画像生成・編集ツールとなっている。Photoshop、Illustrator、Expressなどの既存ツール内でシームレスにAI機能を利用可能。
Firefly 3(2025年リリース)は、写実性、テキスト生成品質、構図制御で大幅に改善されている。
主な機能
- Text to Image: プロンプトから画像生成
- Generative Fill(Photoshop統合): 選択範囲の自動生成・補完
- Generative Expand(Photoshop統合): 画像の拡張
- Text Effects: テキストにスタイルを適用(3D、グロー、テクスチャ等)
- Generative Recolor(Illustrator統合): ベクターイラストの配色変更
- Structure Reference: 参照画像からの構図制御
商用利用規定
- Adobe Stock由来データでトレーニング: 著作権リスクが低い
- Creative Cloudサブスクリプション契約者: 商用利用可能、生成物の著作権はユーザーに帰属
- 無料プラン: 個人利用のみ、商用利用不可
統合
- Photoshop、Illustrator、InDesign、Express等のAdobe製品に統合
- Adobe Stock(ストックフォトサービス)での生成画像販売可能
制限事項
- 月間生成クレジット上限あり(プランにより異なる)
- Creative Cloud契約が前提(単体利用は機能限定)
3. DALL-E 3 (OpenAI) - ChatGPT統合で高精度プロンプト生成
提供元: OpenAI
主な用途: コンセプト画像生成、広告素材、イラスト
料金:
- ChatGPT Plus: $20/月(DALL-E 3含む)
- API: $0.04/画像(1024x1024)、$0.08/画像(1024x1792または1792x1024)
URL: https://openai.com/dall-e-3
概要
DALL-E 3は、OpenAIの画像生成AIで、ChatGPTに統合されている。ChatGPTがユーザーの簡潔なプロンプトを詳細な画像生成プロンプトに拡張するため、初心者でも高品質な画像を生成しやすい。
主な機能
- ChatGPT統合による高精度プロンプト生成
- テキストレンダリング(画像内のテキスト生成品質が高い)
- スタイル多様性(写実、イラスト、3D、アニメ等)
- 安全フィルター(暴力、性的コンテンツ、著名人等の制限)
商用利用規定
- ChatGPT Plus、Team、Enterprise契約者: 生成画像の商用利用可能、著作権はユーザーに帰属
- API利用者: 同様に商用利用可能
統合
- ChatGPT(Plus、Team、Enterprise)
- API(開発者向け、カスタム統合可能)
- Microsoft Designer(Microsoft製品統合)
制限事項
- ChatGPT Plus: 1日あたりの生成枚数制限あり(約40~50枚、ピーク時は制限される場合あり)
- APIは従量課金(大量生成はコスト増)
4. Figma AI - UI/UXデザインの自動化
提供元: Figma (Adobe傘下)
主な用途: UI/UXデザイン、プロトタイピング、デザインシステム構築
料金:
- Starter: 無料(AI機能一部制限)
- Professional: $12/席/月(年間契約時、AI機能含む)
- Organization: $45/席/月(年間契約時)
URL: https://figma.com/
概要
Figmaは2023年以降、AI機能を段階的に統合している。2025年~2026年にかけて、自動レイアウト生成、デザインシステム提案、プロトタイピング支援などのAI機能を強化。
主な機能
- AI Auto Layout: 要素の自動配置最適化
- Content Reel(AI生成): ダミーテキスト、画像の自動生成
- Design Suggestions: デザインパターン、コンポーネントの提案
- Accessibility Checker: アクセシビリティ問題の自動検出
- Text to Design(プレビュー機能): プロンプトからUIレイアウト生成
商用利用規定
- Figma Professional以上のプラン: 生成デザインの商用利用可能
- デザインの著作権はユーザーに帰属
統合
- Figmaプラットフォーム内蔵
- プラグイン経由で他のAIツール統合可能(DALL-E、Midjourney等)
制限事項
- AI機能は一部プレビュー段階(Text to Design等)
- Professional以上のプランが推奨(無料プランは機能制限)
5. Runway - AI動画生成・編集ツール
提供元: Runway
主な用途: 動画編集、動画生成、特殊効果、モーションデザイン
料金:
- Free: $0(月125クレジット)
- Standard: $12/月(月625クレジット)
- Pro: $28/月(月2,250クレジット)
- Unlimited: $76/月(無制限生成)
概要
Runwayは、AI動画生成・編集ツールのパイオニアで、2024年~2026年にかけてGen-3モデル(動画生成AI)を大幅に改善。テキストから動画生成、画像から動画生成、動画編集(背景削除、スタイル変換等)を提供。
主な機能
- Gen-3 Alpha: テキストまたは画像から動画生成
- Motion Brush: 動画内の特定部分のみアニメーション化
- Frame Interpolation: フレームレート向上(スローモーション作成)
- Green Screen: 背景自動削除
- Super-Slow Motion: 高品質スローモーション生成
- Color Grading AI: 自動カラーグレーディング
商用利用規定
- Standard、Pro、Unlimitedプラン: 商用利用可能、生成動画の著作権はユーザーに帰属
- Freeプラン: 個人利用のみ、商用利用不可
統合
- ブラウザベース(Adobe Premiere Pro、DaVinci Resolve等への書き出し可能)
- API提供(開発者向け)
制限事項
- 月間生成クレジット上限あり(Unlimitedプラン除く)
- 動画生成時間は短い(1回あたり4~10秒程度)
6. Canva Magic Studio - 非デザイナー向けAIデザインツール
提供元: Canva
主な用途: ソーシャルメディア投稿、プレゼンテーション、広告素材
料金:
- Free: $0(Magic Studio機能一部制限)
- Pro: $12.99/月(年間契約時、Magic Studio全機能)
- Teams: $14.99/席/月(年間契約時、5人以上)
URL: https://canva.com/
概要
CanvaのMagic Studioは、非デザイナー向けに設計されたAIデザインツール群。テンプレートベースのデザイン作成に、AI画像生成、背景削除、AI文章生成などを統合。
主な機能
- Magic Design: プロンプトまたはアップロード画像からデザイン生成
- Magic Edit: 画像内の要素削除・置換
- Magic Eraser: 不要な要素の自動削除
- Background Remover: 背景自動削除
- Magic Write: AI文章生成(キャプション、投稿文等)
- Text to Image: プロンプトから画像生成
商用利用規定
- Canva Pro、Teamsプラン: 商用利用可能、生成デザインの著作権はユーザーに帰属
- Freeプラン: 個人利用のみ推奨、商用利用は要確認
統合
- Canvaプラットフォーム内蔵
- Canva Print(印刷サービス)との連携
制限事項
- AI機能は月間生成回数上限あり(Proプラン: 約500回/月)
- プロフェッショナル向けデザインツール(Adobe、Figma等)に比べ機能は限定的
デザイン業界におけるAI活用の最新トレンド
1. 既存ツールへのAI統合
2026年現在、Adobe Creative Cloud、Figma、Canvaなど主要デザインツールは自社AI機能を標準統合している。これにより、デザイナーは慣れ親しんだツール内でAI機能を利用可能。
2. 商用利用規定の明確化
主要AIツールは商用利用規定、著作権の明確化を進めている。特にAdobe Fireflyはストックフォト由来データでトレーニングされているため、著作権リスクが低いとされる。
3. プロンプトエンジニアリングの重要性
高品質なAI生成画像を得るには、詳細なプロンプト(指示文)が重要。Midjourney、DALL-E等のツールではプロンプトの書き方がクリエイティブスキルの一部となっている。
4. AI動画生成の進化
Runway、Pika、Synthesia等のAI動画生成ツールが急速に進化している。2026年現在、短い動画(4~10秒)の生成が実用レベルに到達。
まとめ
2026年のデザイナー向けAIツール市場は、画像生成品質の向上、既存ツール統合、商用利用規定の明確化が進んでいる。
- Midjourney: 最高品質の画像生成、コンセプトアートに最適
- Adobe Firefly: Creative Cloud統合、商用利用に安心
- DALL-E 3: ChatGPT統合で初心者向け、高精度プロンプト生成
- Figma AI: UI/UXデザイン自動化、プロトタイピング支援
- Runway: AI動画生成・編集のパイオニア
- Canva Magic Studio: 非デザイナー向け、簡単操作
デザイナーがAIツールを選定する際は、用途(静止画/動画、UI/UX/グラフィック等)、既存ツールとの統合、商用利用規定、料金体系を考慮することが重要。
参考リンク
(本記事の情報は2026年2月14日時点のものです。各サービスの機能や料金は変更される可能性があります。最新情報は各公式サイトをご確認ください)
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