Claude Code「Remote Control」— ローカルセッションをスマホ・タブレット・ブラウザから継続操作可能に
Anthropicは Claude Code v2.1.51で「Remote Control」機能を全ユーザーに開放した。ターミナルで実行中のClaude Codeセッションに、claude.ai/codeやモバイルアプリからリモート接続し、ローカル環境をそのまま操作できる。
Claude Code「Remote Control」— ローカルセッションをスマホ・タブレット・ブラウザから継続操作可能に
Anthropicは2026年2月24日リリースのClaude Code v2.1.51で、claude remote-controlサブコマンドを全ユーザーに開放した。この機能により、ローカルマシンのターミナルで実行中のClaude Codeセッションに対し、claude.ai/codeまたはClaude iOS/Androidアプリからリモート接続できる。Pro/Maxプラン向けのリサーチプレビューとして提供されており、Team/Enterpriseプランには未対応である。
リリースノートには「Added claude remote-control subcommand for external builds, enabling local environment serving for all users」と記載されている。
ローカル実行を維持するアーキテクチャ
Remote Controlの設計上の特徴は、Claude Codeの実行環境がローカルマシンに留まる点にある。クラウドへのセッション移動は発生しない。
具体的には以下の通りである。
- ファイルシステム、MCPサーバー、ツール、プロジェクト設定はすべてローカル環境のものがそのまま利用される
- 会話はすべての接続デバイス間でリアルタイム同期される
- ラップトップがスリープ状態になった場合やネットワーク切断が発生した場合でも、復帰時に自動再接続する
- 通信はローカルのClaude CodeセッションからAnthropic APIへのHTTPSアウトバウンド接続のみで構成され、インバウンドポートは開かない
- TLSによる暗号化と短期間の認証情報を使用する
使い方
Remote Controlの利用方法は複数用意されている。
新規セッションの開始:
claude remote-control
ターミナルにセッションURLとQRコードが表示される。
既存セッションへのリモート接続有効化:
Claude Codeセッション内で/remote-control(短縮形: /rc)コマンドを実行する。
接続方法:
セッションURL、QRコード、またはclaude.ai/codeのセッションリストから接続できる。
全セッションでの自動有効化:
/configで「Enable Remote Control for all sessions」をtrueに設定する。
オプション:
--verbose: 詳細ログの出力--sandbox/--no-sandbox: ファイルシステム・ネットワーク隔離の有効/無効切り替え
「Claude Code on the web」との違い
Anthropicは別途「Claude Code on the web」も提供しているが、両者のアーキテクチャは異なる。
- Remote Control: ローカルマシンで実行される。ローカルのMCPサーバー、ツール、プロジェクト設定がそのまま利用可能
- Claude Code on the web: Anthropicのクラウドインフラ上で実行される。ローカル環境のセットアップは不要
制限事項
現時点では以下の制限がある。
- 1セッションにつきリモート接続は1つまで
- ターミナルを閉じるとセッションが終了する
- Pro/Maxプランのみ対応(APIキーによる利用は非対応)
v2.1.53での改善
2月25日リリースのv2.1.53では、Remote Controlのグレースフルシャットダウン時にstaleセッションが残る問題が修正された。teardownネットワークコールの並列化により、セッション終了処理の信頼性が向上している。
関連リリースノート時系列
- v2.1.50(2/20): WorktreeCreate/WorktreeRemoveフックイベント追加、
isolation: worktreeサポート - v2.1.51(2/24):
claude remote-controlサブコマンド追加(全ユーザーへ開放) - v2.1.53(2/25): Remote Controlのグレースフルシャットダウン修正
Cursorとは対照的なアプローチ
Cursorは2月24日に「Cloud Agents with Computer Use」を発表し、クラウドVM上でエージェントを自律実行するアプローチを採用している。一方、Claude CodeのRemote Controlは「ローカル実行+リモートUI」という構成を取る。
この違いは設計哲学の差異を反映している。Cursorはクラウド上での自律実行を志向し、Claude Codeはローカル実行環境へのリモートアクセスを提供する。セキュリティの観点では、コードがローカルに留まるClaude Codeのアプローチは、クラウドにコードを送信する構成と比較して、データの外部露出リスクが低い。
また、デスクトップで開始した長時間のエージェントタスクをモバイルデバイスから監視・操作できる点は、エージェント型開発ワークフローとの親和性が高い。
参考リンク
本記事の情報は2026年2月25日時点のものです。最新情報は公式ドキュメントをご確認ください。
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