Cursor クラウドエージェントがComputer Useに対応 - 自律的なソフトウェアテストが可能に
Cursorのクラウドエージェントが独自のVM上でブラウザやデスクトップアプリケーションを操作できるようになった。ビルド、テスト、デモまでを自律的に実行し、マージ可能なPRを生成する。
Cursorは2026年2月24日、クラウドエージェントにComputer Use機能を追加したことを発表した。各エージェントが独立した仮想マシン(VM)上で動作し、自身が生成したソフトウェアをブラウザやデスクトップアプリケーションを通じてテストできるようになる。
エージェントが自らソフトウェアを操作する
従来のコード生成エージェントは、コードを書いて終わりだった。Cursorのクラウドエージェントは、生成したコードを実際にビルドし、ブラウザで動作確認し、スクリーンショットや動画といった成果物(アーティファクト)を記録した上で、マージ可能なPull Requestを作成する。
Cursor社によると、同社内部で過去1か月間この機能を運用した結果、マージされたPRの30%以上がクラウドエージェントによって自律的に作成されたものだという。
マルチプラットフォーム対応
クラウドエージェントはWeb、デスクトップアプリ、モバイル、Slack、GitHubなど、Cursorが利用可能なあらゆるプラットフォームから起動できる。各エージェントはコードベースへのオンボーディングを自動で行い、隔離されたVM環境で並列実行される。
開発者はエージェントのリモートデスクトップに接続し、修正されたソフトウェアを直接操作したり、ブランチをローカルにチェックアウトせずに編集を加えることも可能。
社内での活用事例
Cursor社は社内での具体的な活用事例を公開している。
機能開発: 先日リリースされたCursor Marketplaceのプラグイン機能の構築にクラウドエージェントを使用。プラグインページの各コンポーネントからGitHubソースコードへのリンクを実装し、エージェント自身がブラウザでリンクの動作を検証した。フィーチャーフラグの一時的な無効化、mainへのリベース、マージコンフリクトの解消、コミットのスカッシュまでを自動で処理した。
脆弱性の再現: Slackからクラウドエージェントを起動し、クリップボードの情報漏洩に関する脆弱性を再現。エージェントはHTMLページを構築してエクスプロイトをデモし、攻撃フロー全体を動画として記録した。
オンボーディング
利用を開始するにはcursor.com/onboardにアクセスする。エージェントが自動的にコードベースの設定を行い、デモを記録する様子を確認できる。
クラウドエージェントのComputer Use対応は、コード生成から「ソフトウェアを実際に使って検証する」段階への移行を示している。エージェントが自らの出力を検証できるようになったことで、開発者がレビューに費やす時間の削減が期待される。
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